13`03/29(金) -00:50- DVDを購入して、「機動戦士ガンダムUC6 宇宙と地球と」を観ました。
期待が大き過ぎた所為か、いまいちと言えばいまいちでした(^^; まぁ、ちゃんと理由はありますけどね。 まず、今回は各キャラの政治的、思想的な発言や、心の機微を描くのがメインであったと言う事です。 最終回を前に、それぞれの立ち位置や目的などを、明確にする為の回だったのでしょう。 大事な要素なのですが、どうしても展開が地味になってしまいます。 さらに、その関係で戦闘シーンも少なめでした。 冒頭で、前回からの続きである対ゼネラル・レビル戦。 終盤に、リディの乗るバンシィとネェル・アーガマ隊の戦闘。 戦闘シーンはそれだけだし、対ゼネラル・レビル戦では後のネェル・アーガマとの共闘を視野に、フル・フロンタルは手心を加えて撃墜しない様に戦っています。 終盤のバンシィ戦も、友軍が相手なのでネェル・アーガマ隊は威嚇射撃をしていて、それに気付いたリディは避けようともせず棒立ち。 結果、今までより戦闘シーンも地味でした。 いまいちと言っても、決してつまらない訳ではありません。 マリーダが居ながらも、喪った本当の家族が忘れられないジンネマンは哀しい。 それを知りながら、「お父さん、わがままを許してくれますか?」と語り掛けるマリーダも哀しい。 それに対し、命令と言う形で応えるジンネマンの想いとは如何ばかりか。 このやり取りには、ぐっと来ました。 ただ、このシーンに限らず、今回は内容や気持ちが汲み取り切れず、理解が追い付か無い事が多かったです。 なので、普段は1度しか視聴しないのに、今回は2回観ちゃいましたよ(^∀^; クライマックス直前でテンションの谷間、嵐の前の静けさってヤツでしょうか。 最終回は、ユニコーン対バンシィから始まるし、確実に盛り上がります。 その為にも必要な回だった、と言う所ですね。 個人的には、フル・フロンタルの目的を聞いて、歴代シャアで1番格好悪いなぁ、と思いました(^^; ……特に髪型(爆) (ブログの方に頂いたコメント((▲)))
13`03/13(水) -01:01- DVDを購入して、「劇場版TIGER & BUNNY -The Beginning-」を観ました。
基本的な構成は、TV版第1話、第2話のエピソードに、新規カットをいくつも追加して再構成したもの。 そこに、まったく新しい新規エピソードを1本追加した形です。 某劇場版Zの様に、TV版の映像を使い回した手抜き作品では無く、多分脚本、コンテ、作画の全てが新規描き起こしで、新生「TIGER & BUNNY」と言って良い出来栄えです。 特に、追加された新規カットが素晴らしく、個人的にはスカイハイの能力説明シーンがツボでした(^▽^) あまりに面白くて舞い上がってしまい、このまま何作も掛けて、TV版を基にした新生「TIGER & BUNNY」を最終話までやってもらいたい。 なんて夢を見ちまいましたが、まず1作目で導入部をやって、2作目でTV版のあとの新作エピソードって、初めからそう言う企画なんですよね(^^; 実は、最初に1作目は総集編、2作目が新作と聞いた時、どうせ1作目はダイジェスト総集編だから、本命は2作目だな。 と解釈して、今作には期待していなかったんですよ(^∀^; しかし、実際には滅茶苦茶面白かった(^▽^) まぁ、ダイジェスト総集編では無かったので、未見の人が劇場版だけ観ればOk.とは行きませんけど。 今作は単体で楽しめますが、次作を楽しむなら、やはりTV版の視聴も必要だと思います。 新規部分が面白いので、「TIGER & BUNNY」ファンにもおすすめ出来ますし、TV版第1話、第2話の代わりになりますので、「TIGER & BUNNY」を観ていない人にもおすすめ出来ます。 出来が良過ぎて、直接の続きが作られない事にがっかりしてしまいましたが、1本の映画としては最高の作品に仕上がっています。 良い方向に期待を裏切られたので、是非とも多くの方に観て頂きたい傑作ですヽ(^∀^)ノ もちろん、劇場版第2作も楽しみ♪ 公開が秋だから、DVDで観られるのは早くても来年だろうけど(^^; ※余計な事かも知れませんが、「TIGER & BUNNY」を未見で“腐女子向けだから観なかった”と言う人がいるかも知れないので追記(^^; 腐女子人気は確かに高い様ですが、決して腐女子向けアニメではありません。 監督はインタビューで、普段アニメを観ない様な中年サラリーマンにも観てもらい、元気になってもらえる作品を目指した。 みたいな事を言っていました(意訳)。 その分身たる主人公虎徹は、その立ち居振る舞いや根回しなど、中々上手くは行きませんが大人の男として頑張っています。 やがてそれが仲間にも伝わり、最終的に信頼を得て行くのです。 主人公がガキじゃ無い良さがあります( ̄ー ̄)ニヤリ 桂正和がデザインだけで、内容の方にはノータッチな事もあり、変に暗かったり鬱だったりもしませんw エンターテインメントとしてしっかり楽しめて、キャラクターたちにも愛着が湧く。 本当に素晴らしい作品ですので、もし腐女子向けだからなんてイメージで敬遠していた御仁が居られましたら、騙されたと思って観てみて下さい。 (ブログの方に頂いたコメント(▲))
13`03/04(月) -01:07- DVDを購入して観ていた、「エウレカセブンAO」が観終わったので、今日はその総評です。
当初の感想通り(▲)、キモは「エウレカセブン」の続編であると言う事。 単独のロボットアニメとして考えれば、充分に面白かったです。 ですが、それだけで語ってはいけない作品。 ある程度は、「エウレカセブン」との繋がりや「エウレカセブンAO」独自の謎が明確に表現されていたので、「エウレカセブンAO」単体では充分と言えます。 しかし、やはりいくつかは納得の行く説明が無いまま終わってしまいました。 (当初の感想で、「クダンの限界による次元の狭間を通って、人間たちが宇宙へ旅立つ前の地球にスカブたちは来てしまった」とありますが、これは間違い。 ただ、本編中で説明があったので問題無し。) ネタバレになりますが、私個人が不満に思う、説明不足を羅列してみます。 まず、3体のニルヴァーシュについて、何の説明もありませんでしたね。 マークTには、アーキタイプが無いとかいきなり言い出したけど、意思ありげな自立行動していませんでしたっけ? そいでもって、じゃあ何故レントンは、アーキタイプも無いニルヴァーシュ・ネオなんか創ったの? そもそも、エウレカのニルヴァーシュとレントンのニルヴァーシュは同じ人……アーキタイプだし、エウレカに代わって司令クラスターになったのだから、現存していませんよね。 では、この2体のニルヴァーシュとは一体何者なのでしょう。 物語の中核をなす存在なのに、説明不足過ぎます。 それから、どう言う経緯でレントンとエウレカだけが、クダンの限界の次元の裂け目から旅立ったスカブたちを、追う事になったのでしょう。 レントンとエウレカは、無事に元の世界に帰りましたよね。 となれば、そもそも次元の裂け目の向こう側に行く事すら不可能でしょう。 何らかの事情から後を追う事になったとしても、その移動手段としてゲッコー号を使っていながら、ゲッコーステイトのメンバーが誰一人付いて来ないのも不自然です。 さらに、2体のニルヴァーシュが何らかの方法で復元されたオリジナルのニルヴァーシュであるのなら、ジ・エンドのアーキタイプも復元してアネモネやドミニクが一緒に来たって良いはずです。 一応、時空を超える能力=クォーツを、旅立ったスカブたちは身に付けた訳ですから、訪れた世界でシークレットと言う白血球的存在の脅威にさらされて、サクヤやダイアンたちがレントンやエウレカに助けを請うたと考える事は出来ます。 とは言え、それは今作の始まりの理由にはなっても、先のニルヴァーシュの正体やレントンとエウレカだけの説明にはなりません。 結局、前作との接合部分に関しては、まったくうやむやなままだった訳です。 あと、エウレカがアオの姉を生んだのって、こちら側(AOの世界側)の1万年後の世界ですよね。 何故、身重のエウレカを伴って、こちら側なんかに来たんだ?レントンは。 元の世界なら、半分のスカブが旅立ったんだから、単純に言って地表の半分は本来の地球が顔を出しているはずです。 と言う事は、トラパーが薄い、もしくはまったく無い地域もあるでしょう。 であれば、アオの姉は死な無かったかも知れないし、アオを生み育てる事も可能だったはずです。 つまり、元の世界にアオと共に帰れば良いんだから、わざわざこちら側のスカブを死滅させようなんて、身を切る様な決断をしなくても済んだんじゃ? それと、大人レントンの中の人が、ホランドの中の人だった事も、思わせぶりなだけで無意味でしたね(^^; これらの説明不足、1つには、話数が足りずに詰め込み過ぎた事も原因かと思います。 けれど、最大の要因は、歴史改変なんて展開を盛り込んで、より複雑で判りづらく演出した所為です。 「ボクが考えた最高の厨二設定」を優先するあまり、視聴者に伝える事がおろそかになっています(^Д^; 難しい事を、簡単で判りやすく説明出来るのが賢い人。 そんな考え方があります。 この監督は、難しい事を、より難しく格好付けて説明する人、ってところでしょうか(^^; 本文を読めば判る通り、自分はこうした考察自体を楽しむタイプなので、決して嫌いじゃありません。 でも、エンターテインメントとして、視聴者を楽しませる事が最も優先されるべきとも考えています。 それが出来た上での厨二設定全開アニメは、むしろ大好物ですw ウソの総集編だった第51話、一分の価値も無い劇場版は、そんな悪い面が全開で発揮されていましたが、実は名作たる「エウレカセブン」本編でも、そんな面は散見されました。 この監督、押井守なんかと一緒で、エンターテインメントが何たるかが理解出来ないタイプなんでしょう(^^; それならそれで、小難しく哲学的な作品でも、創っていれば良いんです。 そんなんが好みの視聴者も、確実にいるんですから。 ってな訳で、続編として大切な部分がことごとく説明不足なので、続編としての意義が存在しません。 期待を裏切って良いのは、期待を何がしかの形で上回った場合のみ。 で無ければ、期待に応える事こそ本道。 続編として期待された全てを裏切った以上、「エウレカセブン」の続編である事実がマイナス要因です。 それこそ、ハナから続編なんて言わないで、同じ設定、世界観、スターシステムとしてのキャラクターを使った、まったく新しい「エウレカセブン」でも創れば良かったんですよ。 例えば、「マクロス」のTV版本編以外の作品は、マクロス館内都市で上映される映画という設定の劇中劇ですよね。 だから、ボドル基幹艦隊以外のゼントラーディ軍、メルトランディ軍、監察軍が一切登場しません。 それとはちょっと違いますが、「エウレカセブンAO」は二次創作で、エレナが描いたマンガのアニメ版、ってのはどうでしょう(^Д^; ……マジで、続編でさえ無ければ、結構面白かったんだけどなぁ。 創られるべきでは無かった続編なので、「エウレカセブン」が好きだった人にも、「エウレカセブン」を知らない人にも、どの層にもおすすめ出来ません。 本当、何で創っちゃったかなぁ(-_-) 「エウレカセブンAO」を観るくらいなら、「エウレカセブン」を観て下さい。 初見では多少我慢が必要で、人を選ぶかも知れませんが、設定、世界観、展開などを知った上で観た2回目は、最っ高の名作でしたヽ(^∀^)ノ 同じ監督が創ったとはとても思えない、この世の奇跡w 結論。 「エウレカセブンAO」の最終評価は、「エウレカセブン」(だけ)を観ろ!です(爆) (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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